「ふぅーん、つまんないなぁ。でもその方が良かったかも。今泣かれたら僕、アリスちゃんを連れてっちゃうかもしんないし」
「……」
「アリスちゃんと一緒に逝こうとしちゃうかもしんないしー?」
クスクス笑いながらくるっと私に背中を向けて歩き出したラスティ君は、またふと思い出したように立ち止まる。
そして、私を振り返って言った。
「お礼を言うとするなら、アリスちゃんと出会ってからの日々は結構楽しかったよ。どう追い詰めてやろうかとか考えるだけでぞくぞくしたなぁ」
「……この変態」
「ふふ、そんな風に罵られるのも好きだよ」
はかなげな笑顔を薄く浮かべたラスティ君は、私の頬に触れ、掠れた声で繰り返し言う。
「……好きだよ」
その後、少し――ほんの少しだけ――笑顔を消して真剣な表情になったが、すぐにまたあの顔面に貼付けたような笑顔に戻った。
「アランとぶらりんによろしくね」
それだけ言って、ラスティ君は覚悟を決めたように私に触れていた手をポケットに入れ、また歩き出す。
私はその後ろ姿が見えなくなるまで立ち止まっていた。
『何か、嫌な予感がするんだよナ』
「嫌な予感?」
『…誰かが死にそうな予感。多分、アリスに関係する奴だと思う』
どんより曇った空を見上げて、ヤモの言葉を思い出していた。
「……」
「アリスちゃんと一緒に逝こうとしちゃうかもしんないしー?」
クスクス笑いながらくるっと私に背中を向けて歩き出したラスティ君は、またふと思い出したように立ち止まる。
そして、私を振り返って言った。
「お礼を言うとするなら、アリスちゃんと出会ってからの日々は結構楽しかったよ。どう追い詰めてやろうかとか考えるだけでぞくぞくしたなぁ」
「……この変態」
「ふふ、そんな風に罵られるのも好きだよ」
はかなげな笑顔を薄く浮かべたラスティ君は、私の頬に触れ、掠れた声で繰り返し言う。
「……好きだよ」
その後、少し――ほんの少しだけ――笑顔を消して真剣な表情になったが、すぐにまたあの顔面に貼付けたような笑顔に戻った。
「アランとぶらりんによろしくね」
それだけ言って、ラスティ君は覚悟を決めたように私に触れていた手をポケットに入れ、また歩き出す。
私はその後ろ姿が見えなくなるまで立ち止まっていた。
『何か、嫌な予感がするんだよナ』
「嫌な予感?」
『…誰かが死にそうな予感。多分、アリスに関係する奴だと思う』
どんより曇った空を見上げて、ヤモの言葉を思い出していた。



