「やぁ、よく来たね」
そう言って笑顔で出迎えてくれた人は「友斗はいないのか?」とすぐに質門してきた。
友斗が死んだことはまだ誰にも伝えていない。
そのままにしてきたことは気になるものの、それで足止めを食らうわけにはいかなあかった。
「はい。今日はいません」
玲二が口ごもりながらなんとか答える。
それから男性は奥の部屋へと連れて行ってくれた。
そこは広い作業部屋になっていて、作りかけの巨大な風神雷神の石像があった。
「すごいですね!」
作品に関心している場合ではないのだけれど、思わず声を漏らしてしまうほど圧巻だった。
「ありがとう。秋に県をあげての芸術祭があることは知っているかい?」
そう聞かれて、そう言えば町中で何度もポスターを見たことを思い出す。
「はい、知っています」
答えたのは玲二だった。
「それに出す予定の作品なんだよ」
だからこれほど大きな力作を手掛けているらしい。
そう言って笑顔で出迎えてくれた人は「友斗はいないのか?」とすぐに質門してきた。
友斗が死んだことはまだ誰にも伝えていない。
そのままにしてきたことは気になるものの、それで足止めを食らうわけにはいかなあかった。
「はい。今日はいません」
玲二が口ごもりながらなんとか答える。
それから男性は奥の部屋へと連れて行ってくれた。
そこは広い作業部屋になっていて、作りかけの巨大な風神雷神の石像があった。
「すごいですね!」
作品に関心している場合ではないのだけれど、思わず声を漏らしてしまうほど圧巻だった。
「ありがとう。秋に県をあげての芸術祭があることは知っているかい?」
そう聞かれて、そう言えば町中で何度もポスターを見たことを思い出す。
「はい、知っています」
答えたのは玲二だった。
「それに出す予定の作品なんだよ」
だからこれほど大きな力作を手掛けているらしい。



