「美由ちゃん、なんか楽しそうだね」
「え、楽しそう?」
漫画のデータが紙となって機械から出てくる様子を眺めていると、ふいに日向さんが優しい声でそう言った。
「うん。真剣で、楽しそう。仕事を一から任されたのは初めてだよね?」
「はい、初めてです。だから緊張してしまって……。楽しめてるかどうかは、分かりません」
正直な気持ちを伝えると、日向さんは「そっか」と頷く。
「今は分からないかもしれないけど、後で振り返ったとき、きっとあの時の初めての仕事は楽しかったって思うと思うよ。僕も、初めて店に立った時はそうだったからさ」
日向さんの横顔が、すっと格好良く伸びて、私の視線を釘付けにする。最初からずっと素敵だと思っていたけれど、一緒に話すうちに、彼の言葉がシャボン玉みたいに透き通っていて胸の中までふわりと入り込んでくるのを実感していた。
「楽しかったって、思えたらいいな」
いや、たぶん日向さんとなら、楽しかったってきっと思えるだろう。
胸に浮かんだ恥ずかしい台詞は、口には出さず、そっと自分の中に閉じ込めた。
「え、楽しそう?」
漫画のデータが紙となって機械から出てくる様子を眺めていると、ふいに日向さんが優しい声でそう言った。
「うん。真剣で、楽しそう。仕事を一から任されたのは初めてだよね?」
「はい、初めてです。だから緊張してしまって……。楽しめてるかどうかは、分かりません」
正直な気持ちを伝えると、日向さんは「そっか」と頷く。
「今は分からないかもしれないけど、後で振り返ったとき、きっとあの時の初めての仕事は楽しかったって思うと思うよ。僕も、初めて店に立った時はそうだったからさ」
日向さんの横顔が、すっと格好良く伸びて、私の視線を釘付けにする。最初からずっと素敵だと思っていたけれど、一緒に話すうちに、彼の言葉がシャボン玉みたいに透き通っていて胸の中までふわりと入り込んでくるのを実感していた。
「楽しかったって、思えたらいいな」
いや、たぶん日向さんとなら、楽しかったってきっと思えるだろう。
胸に浮かんだ恥ずかしい台詞は、口には出さず、そっと自分の中に閉じ込めた。



