「ありがとう。気を遣わせちゃったみたいで、申し訳ないです」
「いえ、大事なお客さんだから」
そうは言うものの、私は未だにどうして彼が私と一緒に仕事の依頼に行こうと思ったのか、よく分からない。注文なら一人でもできるだろうし、わざわざ私に話を通す必要もないのに。
そんな疑問は、お母さんが資料を持ってやってきたところで潰えた。
「お待たせしました。今日はどういったご注文で?」
「実は今回、僕自身の漫画を作りたいと思っているんです。自主制作本です。父と同じように、僕も漫画を書いていて。もうすぐ即売会があるから、そのために本を作りたくて。よかったら、美由さんと一緒にお仕事させてもらえないかなーなんて」
「え?」
最後の「美由さんと一緒に」のところで、私は飲みかけていたお茶を吹き出しそうになった。
「私が、やるんですか?」
「はい。僕は美由さんと仕事がしたいと思って、今日一緒に話を聞いてもらったんですよ」
人畜無害な爽やかな笑顔を浮かべて私と母を交互に見つめる日向さん。ええ……この人、本気? 昨日会ったばかりの年下の私と一緒に仕事なんて。一体何を考えてるんだろう。
「いえ、大事なお客さんだから」
そうは言うものの、私は未だにどうして彼が私と一緒に仕事の依頼に行こうと思ったのか、よく分からない。注文なら一人でもできるだろうし、わざわざ私に話を通す必要もないのに。
そんな疑問は、お母さんが資料を持ってやってきたところで潰えた。
「お待たせしました。今日はどういったご注文で?」
「実は今回、僕自身の漫画を作りたいと思っているんです。自主制作本です。父と同じように、僕も漫画を書いていて。もうすぐ即売会があるから、そのために本を作りたくて。よかったら、美由さんと一緒にお仕事させてもらえないかなーなんて」
「え?」
最後の「美由さんと一緒に」のところで、私は飲みかけていたお茶を吹き出しそうになった。
「私が、やるんですか?」
「はい。僕は美由さんと仕事がしたいと思って、今日一緒に話を聞いてもらったんですよ」
人畜無害な爽やかな笑顔を浮かべて私と母を交互に見つめる日向さん。ええ……この人、本気? 昨日会ったばかりの年下の私と一緒に仕事なんて。一体何を考えてるんだろう。



