たとえ時が経ち、いつかこの建物が朽ちてしまったとしても、私の心の中から……そして、ここに携わってくれた誰かの記憶にそれは存在し、なにかの形で受け継がれてゆく。
新しい私の始まりの場所。ここにいる人たちと同じ、大切な存在。
「……ありがとう。またね」
だから私は、家族のように、手を振って感謝を告げた。
そして後ろを向くと、皆と一緒に道を下り、この場所から見える街の景色に溶け込んでゆく……。そんな私の背に風が吹きつけ、小さな呼び鈴の音と共に――。
――行ってらっしゃい……。
誰かの、そんな声が届いた気がした――。
(おしまい)
新しい私の始まりの場所。ここにいる人たちと同じ、大切な存在。
「……ありがとう。またね」
だから私は、家族のように、手を振って感謝を告げた。
そして後ろを向くと、皆と一緒に道を下り、この場所から見える街の景色に溶け込んでゆく……。そんな私の背に風が吹きつけ、小さな呼び鈴の音と共に――。
――行ってらっしゃい……。
誰かの、そんな声が届いた気がした――。
(おしまい)



