「ははうえ~!」
「ルック!」
手を振って元気に走って来る息子を抱き上げると、私は胸に掻き抱いた。
「ルック、楽しかった?」
「うん! あのね……これ、ははうえにあげる!」
ルクレットが突き出した片手に握られているのは、道端で咲いていそうな……でもとても小さくてかわいい、健気な白い花。
息子はそれを持ったまま、私の目をじっと見た。
「どうしたの?」
「ははうえのおめめ、あったかいいろしてる。……だいすき!」
「――! ありがとう!」
私は息子に頬を押し付けてそっと下ろすと、花をそっと手の中から抜き取り、口元へ寄せた。その香りは、どんな花束よりも私に安らぎを与えてくれる。
「サンジュ、貸してごらん」
すると、ディクリド様が近付いて来て、それを髪に差してくれた。
「うん、似合うな。城の絵師に頼んで、額縁に飾って残してもらうか」
「ルック!」
手を振って元気に走って来る息子を抱き上げると、私は胸に掻き抱いた。
「ルック、楽しかった?」
「うん! あのね……これ、ははうえにあげる!」
ルクレットが突き出した片手に握られているのは、道端で咲いていそうな……でもとても小さくてかわいい、健気な白い花。
息子はそれを持ったまま、私の目をじっと見た。
「どうしたの?」
「ははうえのおめめ、あったかいいろしてる。……だいすき!」
「――! ありがとう!」
私は息子に頬を押し付けてそっと下ろすと、花をそっと手の中から抜き取り、口元へ寄せた。その香りは、どんな花束よりも私に安らぎを与えてくれる。
「サンジュ、貸してごらん」
すると、ディクリド様が近付いて来て、それを髪に差してくれた。
「うん、似合うな。城の絵師に頼んで、額縁に飾って残してもらうか」



