馴れ馴れしいその態度が気に入らないのか、レンシアちゃんはフィトロさんの足をついたて代わりにして、近付いて来るルクレットを躱そうとする。ちょっとした追いかけっこが始まってふたりはぐるぐる回っていたけれど、結局彼女は息子に捕まってしまった。
「うー……ちょっとだけよ。おかあさま、あそんであげてもいい?」
「お姉さんしてあげるのね、偉い偉い。サンジュ、それじゃ私たちこの子たちを遊ばせて来るからさ、少しだけ、どこかで時間を潰していてくれる?」
「ええ。それじゃあ……後で“辺境伯の御用達”に。息子をよろしくお願いね」
「うん!」
笑顔で快諾してくれたリラフェンは、子供ふたりと手を繋ぎ、見守るフィトロさんを連れて、近くの広場に向かい始めた。
その間に私たちは街中を歩き、かつての仕事場へと向かう。その間にもたくさんの街の人に出会い、とりとめのない話をした。
学校の前の道を進んで街の中央通りに入り、入り組んだ路地裏の道を歩くとしばらく。瞳に映り込むのは、少し上がった丘の上に立つ特徴的な建物。今はもう、人手に渡ってしまったけれど、それでも私の宝物みたいな場所だ。
本日は定休日のようで、ルシルに挨拶していこうかと思ってお店の呼び鈴を鳴らしたが、反応はない。
「うー……ちょっとだけよ。おかあさま、あそんであげてもいい?」
「お姉さんしてあげるのね、偉い偉い。サンジュ、それじゃ私たちこの子たちを遊ばせて来るからさ、少しだけ、どこかで時間を潰していてくれる?」
「ええ。それじゃあ……後で“辺境伯の御用達”に。息子をよろしくお願いね」
「うん!」
笑顔で快諾してくれたリラフェンは、子供ふたりと手を繋ぎ、見守るフィトロさんを連れて、近くの広場に向かい始めた。
その間に私たちは街中を歩き、かつての仕事場へと向かう。その間にもたくさんの街の人に出会い、とりとめのない話をした。
学校の前の道を進んで街の中央通りに入り、入り組んだ路地裏の道を歩くとしばらく。瞳に映り込むのは、少し上がった丘の上に立つ特徴的な建物。今はもう、人手に渡ってしまったけれど、それでも私の宝物みたいな場所だ。
本日は定休日のようで、ルシルに挨拶していこうかと思ってお店の呼び鈴を鳴らしたが、反応はない。



