でも、それは私の本意ではない。リラフェンが居なくなると寂しくなるのは山々だけど、そんなのはどうでもいいくらい、私は彼女が幸せになるところを見たいのだから。
私は、目の前の大切な友人を、心からの笑顔で祝った。
「おめでとう……! リラフェンが逆の立場でも、きっと私にそう言ってくれるでしょう?」
「――――!」
そうすると私の胸に、リラフェンは無言で飛び込んできた。小さな声で詫びながら、彼女はしゃくりあげ、涙を零す。その頭を、私はいいんだよ、と言いながら撫でてあげた。
しばらくすると様子は落ち着き、彼女もその顔に笑みを浮かべて言った。
「懐かしいね、たった半年かそこらの出来事なのに……。あたしはサンジュが心配でここに着いて来たってのに、いつの間にか、すっかり立場が逆転しちゃった。でもね……あたしにとって、あんたと暮らせたこの時間はとっても楽しかった! 新しいものや大勢の人に触れさせてもらえて、目の回るような忙しさだった時もあったけどさ……。このお店が色んな人に知られて、街に出るとたくさんの人に声を掛けてもらえて。なにより、あんたが頑張ってどんどん成長していく姿がきらきらの宝石みたいに見えて……あたしはそれをずっと眺めてたかった」
「リラフェン……」
私は、目の前の大切な友人を、心からの笑顔で祝った。
「おめでとう……! リラフェンが逆の立場でも、きっと私にそう言ってくれるでしょう?」
「――――!」
そうすると私の胸に、リラフェンは無言で飛び込んできた。小さな声で詫びながら、彼女はしゃくりあげ、涙を零す。その頭を、私はいいんだよ、と言いながら撫でてあげた。
しばらくすると様子は落ち着き、彼女もその顔に笑みを浮かべて言った。
「懐かしいね、たった半年かそこらの出来事なのに……。あたしはサンジュが心配でここに着いて来たってのに、いつの間にか、すっかり立場が逆転しちゃった。でもね……あたしにとって、あんたと暮らせたこの時間はとっても楽しかった! 新しいものや大勢の人に触れさせてもらえて、目の回るような忙しさだった時もあったけどさ……。このお店が色んな人に知られて、街に出るとたくさんの人に声を掛けてもらえて。なにより、あんたが頑張ってどんどん成長していく姿がきらきらの宝石みたいに見えて……あたしはそれをずっと眺めてたかった」
「リラフェン……」



