彼の瞳から嘲りが消え、奥の方に憤怒の光がちらついた。
ザドはナイフを手に、店の魔導具を蹴散らしながら猛然と突進してくる。
私はそれをすんでのところで倒れ込むようにして躱し、無我夢中で足元に散らばった魔導具たちを掻き集めていった。凶器は恐ろしくて堪らないけれど、でももう今までほどじゃない。胸の中の怒りと、彼がわずかに垣間見せた人間としての部分が、私の目を覚まさせた。
今ここには誰もいない……自分だけでどうにかしなければならない。けれど手に武器はなくとも、私の周りには、こんなにも魔導具がある。その性能を一番よく知っているのは、作った私自身だ。
「ちょこまかするなぁっ!」
ナイフを突き立てたカウンターから足を踏んじばって抜いたザドから少し離れ、私は水無限のピッチャーを起動して、横倒しにする。ついでロッドを零れだした水の中に放り投げた。たちまち、部屋の中は濃い蒸気に包まれ、双方の視界を奪う。
「目くらましだと? こんなもの!」
ザドはナイフを手に、店の魔導具を蹴散らしながら猛然と突進してくる。
私はそれをすんでのところで倒れ込むようにして躱し、無我夢中で足元に散らばった魔導具たちを掻き集めていった。凶器は恐ろしくて堪らないけれど、でももう今までほどじゃない。胸の中の怒りと、彼がわずかに垣間見せた人間としての部分が、私の目を覚まさせた。
今ここには誰もいない……自分だけでどうにかしなければならない。けれど手に武器はなくとも、私の周りには、こんなにも魔導具がある。その性能を一番よく知っているのは、作った私自身だ。
「ちょこまかするなぁっ!」
ナイフを突き立てたカウンターから足を踏んじばって抜いたザドから少し離れ、私は水無限のピッチャーを起動して、横倒しにする。ついでロッドを零れだした水の中に放り投げた。たちまち、部屋の中は濃い蒸気に包まれ、双方の視界を奪う。
「目くらましだと? こんなもの!」



