同時に再び剣を構える。その挙動が合図となり、不思議なことにふたりが声を掛けるまでもなく戦場の狂騒は一旦止んだ。人垣でできた円形の闘技場で、ふたりは向かい合い……そして同時に、先程の交錯で流れた傷から、自らの血を口に取り込む。
魔力の光が体に溢れ、次の瞬間――。
それぞれ獣に姿を変え……ディクリドは長剣を、ファルガーは双剣を手に馬を走らせた。火花が散るような凄まじい剣撃が繰り返され、双方の身体に紅い筋を刻む。
「オレと互角に戦えるようになったか! それでこそ首を取る価値がある!」
「それほどまでに闘争を望むなら、地獄で骸共と永劫の戦いでも繰り返していろ!」
一撃の重さはディクリドの方が上だが、相手には手数がある。人獅子の俊敏さで繰り出される斬撃は、ディクリドにファルガーの倍近い出血を強いていった。
乱打戦では勝ち目がない。戦いが長引けば先に立っていられなくなるのは自分の方だ。それを察したディクリドは防御に集中し、相手の隙を狙った強烈な一撃を繰り出し始める。しかし相手も歴戦の勇者であり、容易く意図を見抜くと、急所狙いの攻撃をさらりと躱す。
魔力の光が体に溢れ、次の瞬間――。
それぞれ獣に姿を変え……ディクリドは長剣を、ファルガーは双剣を手に馬を走らせた。火花が散るような凄まじい剣撃が繰り返され、双方の身体に紅い筋を刻む。
「オレと互角に戦えるようになったか! それでこそ首を取る価値がある!」
「それほどまでに闘争を望むなら、地獄で骸共と永劫の戦いでも繰り返していろ!」
一撃の重さはディクリドの方が上だが、相手には手数がある。人獅子の俊敏さで繰り出される斬撃は、ディクリドにファルガーの倍近い出血を強いていった。
乱打戦では勝ち目がない。戦いが長引けば先に立っていられなくなるのは自分の方だ。それを察したディクリドは防御に集中し、相手の隙を狙った強烈な一撃を繰り出し始める。しかし相手も歴戦の勇者であり、容易く意図を見抜くと、急所狙いの攻撃をさらりと躱す。



