眩しそうに目を開けたディクリド様は身体を起こすと、私を赤くなった目で見つめ、体の中に仕舞い込むよう抱き締めた。
「ありがとう。お前のおかげで忘れてはならないことを……あの人たちがどれだけ俺を愛してくれていたかを思い出すことができた。俺はこの夜のことをずっと忘れないだろう。家族に報告することがひとつ増えたな……」
そしてはにかむような笑みを浮かべると、密着したままその指先で、ためらいがちに私の唇をなぞる。
「……一度だけ、いいか?」
それがどういう意味かをわかっても、私は戸惑うことなくそれを受け入れることができた。
「……はい」
目を閉じ、力を抜いて体をディクリド様に委ねる。するとそっと、触れるような感触が唇を通り過ぎた。それはただの確認で、その後からゆっくりと、だんだんと強く彼の唇が私のものに押し付けられる。
「ん……」
「ありがとう。お前のおかげで忘れてはならないことを……あの人たちがどれだけ俺を愛してくれていたかを思い出すことができた。俺はこの夜のことをずっと忘れないだろう。家族に報告することがひとつ増えたな……」
そしてはにかむような笑みを浮かべると、密着したままその指先で、ためらいがちに私の唇をなぞる。
「……一度だけ、いいか?」
それがどういう意味かをわかっても、私は戸惑うことなくそれを受け入れることができた。
「……はい」
目を閉じ、力を抜いて体をディクリド様に委ねる。するとそっと、触れるような感触が唇を通り過ぎた。それはただの確認で、その後からゆっくりと、だんだんと強く彼の唇が私のものに押し付けられる。
「ん……」



