ディクリドは配下の足元に蹲り、己がこの場に生きていることを恥じる。償いにあがくことすら許されないほどの罪は、彼の広い背中でも、背負い難いほどに重かった。
それから……滞りなくディクリドの爵位継承は終了した。
表面上を取り繕い、配下と共にハーメルシーズ領の統治を行いながらも、ディクリドの心の中にはひたすら空虚な気持ちばかりが広がりゆく。
それでも戦となれば進んで陣頭に立ち、敵と刃を交えたのは、そうすれば自分をいつか誰かが殺し、両親の元に送ってくれるだろうという後ろ向きな願いのためだ。しかし、以前のファルガーのような難敵にはついぞ出くわさず、一年、二年と時が経つ。
死にたがりのディクリドを、しかし周りは新領主は勇猛だ、まるで前領主の兄弟が乗り移ったようだと誉めそやし……彼からすれば、そのことは傷口に塩を塗られるように感じられた。
だが時間は、少しずつそんな感情にも慣れさせてゆき、ある時ディクリドは領内の街に蔓延っていた闇商人の手から幼い兄妹を救い出す。
それから……滞りなくディクリドの爵位継承は終了した。
表面上を取り繕い、配下と共にハーメルシーズ領の統治を行いながらも、ディクリドの心の中にはひたすら空虚な気持ちばかりが広がりゆく。
それでも戦となれば進んで陣頭に立ち、敵と刃を交えたのは、そうすれば自分をいつか誰かが殺し、両親の元に送ってくれるだろうという後ろ向きな願いのためだ。しかし、以前のファルガーのような難敵にはついぞ出くわさず、一年、二年と時が経つ。
死にたがりのディクリドを、しかし周りは新領主は勇猛だ、まるで前領主の兄弟が乗り移ったようだと誉めそやし……彼からすれば、そのことは傷口に塩を塗られるように感じられた。
だが時間は、少しずつそんな感情にも慣れさせてゆき、ある時ディクリドは領内の街に蔓延っていた闇商人の手から幼い兄妹を救い出す。



