白――母が好きだったその色でここが埋め尽くされていることが不穏に感じ、ディクリドは配下を怒鳴りつけた。
「俺は母はどこだと聞いたのだぞ! それをなんだ、こんな縁起の悪い真似をして! すぐに戻らせてもらう!」
そう言いながらも、目はなんとなく墓碑に刻まれた名前を追っていたのだろう。それが末尾の新しく刻まれた部分で止まり、目を疑う。
グレイア・ハ―メルシーズ――母の名。
それを認めるやいなや、ディクリドは花の群れを蹴散らして声を荒げた。
「ふざけるなッ! なんと無礼で非道な仕打ちを……! 母上がご覧になればどれだけ心をお痛めになるか! 今すぐ改めよ!」
「お止めください、本当に覚えていらっしゃらぬのか!」
しかし配下はディクリドを羽交い絞めにすると、ついに、決定的な一言を告げる。
「お気を確かに……! グレイア様は……あなたのお母上は、亡くなったのです!」
「……は?」
「俺は母はどこだと聞いたのだぞ! それをなんだ、こんな縁起の悪い真似をして! すぐに戻らせてもらう!」
そう言いながらも、目はなんとなく墓碑に刻まれた名前を追っていたのだろう。それが末尾の新しく刻まれた部分で止まり、目を疑う。
グレイア・ハ―メルシーズ――母の名。
それを認めるやいなや、ディクリドは花の群れを蹴散らして声を荒げた。
「ふざけるなッ! なんと無礼で非道な仕打ちを……! 母上がご覧になればどれだけ心をお痛めになるか! 今すぐ改めよ!」
「お止めください、本当に覚えていらっしゃらぬのか!」
しかし配下はディクリドを羽交い絞めにすると、ついに、決定的な一言を告げる。
「お気を確かに……! グレイア様は……あなたのお母上は、亡くなったのです!」
「……は?」



