だが、同時に強烈な胸騒ぎが止まらず、ディクリドは部屋を出ると一目散に母の寝室に向かう。病衣のまま廊下を歩く彼を、臣下の誰かが引き留めるかとも思ったが、誰もが決まりの悪そうな、あるいは痛ましそうな顔をして目を逸らす。
不安ばかりが募り、気が急いて転びかけながらも、城の上階にある母親の部屋を訪れ、ノックももどかしくそのまま開けようとする。しかしそこでは……。
「鍵がかかっている……?」
ドアノブをいくら回そうと、がちがちと金属が擦れる音がするだけで扉は開かず、声を掛けてみても室内からの返事はない。
「母上……母上! いらっしゃるのでしょう!? 開けてください!」
微かに血の匂いを鼻から感じた気がして、ディクリドは焦りで扉に拳を叩きつける。その腕を、いつの間にか後ろに現れていた配下たちのうちひとりが止めた。
「失礼! ……ディクリド様、お目覚めになられましたことは重畳にございますが、どうなされました? お怪我の具合は……」
「怪我……?」
その言葉に疑問を覚え、ディクリドは唐突に腹部が痛み出したのを感じた。しかし、あえてそれは無視して尋ねる。
不安ばかりが募り、気が急いて転びかけながらも、城の上階にある母親の部屋を訪れ、ノックももどかしくそのまま開けようとする。しかしそこでは……。
「鍵がかかっている……?」
ドアノブをいくら回そうと、がちがちと金属が擦れる音がするだけで扉は開かず、声を掛けてみても室内からの返事はない。
「母上……母上! いらっしゃるのでしょう!? 開けてください!」
微かに血の匂いを鼻から感じた気がして、ディクリドは焦りで扉に拳を叩きつける。その腕を、いつの間にか後ろに現れていた配下たちのうちひとりが止めた。
「失礼! ……ディクリド様、お目覚めになられましたことは重畳にございますが、どうなされました? お怪我の具合は……」
「怪我……?」
その言葉に疑問を覚え、ディクリドは唐突に腹部が痛み出したのを感じた。しかし、あえてそれは無視して尋ねる。



