そう言うと、父母はひとりずつディクリドを抱き締めた。
彼らの顔にはやや複雑そうな表情が過っていた気がして、ディクリドはなぜ急に呼ばれ、こんな事を言われるのかもわからないまま、彼らに頷き返す。
だが、次の言葉を聞いて即座にその意味を理解することとなった。
「イデルが戦死した」
あまりの衝撃に、ディクリドはその場に膝を折った。信じられなかった。あの尊敬する、誰よりも強いと信じていた叔父が、よもやそんなにあっさりと命を落とすなんて……。
「しっかりしろ、ディクリド」
「……父上」
腕を引き上げられ、愕然としたディクリドが父を見上げると、その顔は涙に濡れていた。領主たる役目を弛むことなく務めてきた父の涙をディクリドは初めて見る。隣に佇む母も、嗚咽を押し殺した。
彼らの顔にはやや複雑そうな表情が過っていた気がして、ディクリドはなぜ急に呼ばれ、こんな事を言われるのかもわからないまま、彼らに頷き返す。
だが、次の言葉を聞いて即座にその意味を理解することとなった。
「イデルが戦死した」
あまりの衝撃に、ディクリドはその場に膝を折った。信じられなかった。あの尊敬する、誰よりも強いと信じていた叔父が、よもやそんなにあっさりと命を落とすなんて……。
「しっかりしろ、ディクリド」
「……父上」
腕を引き上げられ、愕然としたディクリドが父を見上げると、その顔は涙に濡れていた。領主たる役目を弛むことなく務めてきた父の涙をディクリドは初めて見る。隣に佇む母も、嗚咽を押し殺した。



