「お前はきっと俺より強くなるだろう。そうなれば、必然的に戦場に立たねばならん時が来る。その時には忘れるなよ……お前の後ろには、何十万というハーメルシーズの民たちが今日も暮らしていることを。どんなに敵が恐ろしくても踏みとどまって戦え。それができない者に、民の命を預かる資格はない」
叔父よりも強くなれる――そう言ってもらえたことは嬉しかったが、それよりも将来の自分が重大な責任を負わなければならないことを思い知らされ、身が引き締まる思いだった。
そういった数々の教えもあって、ディクリドは順調に成長し、十六歳――成人の儀を二年後に控えるころには、ほとんどの大人の体格を追い越すようになっていた。
ある時――。
「うむ。お前は立派に成長した。ゆくゆくはこのハーメルシーズ領を率いて、敵国の侵略から民を守り、幸せにすることに心を砕くのだ。分かったな」
「病に臥せることなく、よく元気に育ってくれました。これからも、周りからたくさんのことを学び、強く生きてちょうだい」
「ええ、父上、母上」
叔父よりも強くなれる――そう言ってもらえたことは嬉しかったが、それよりも将来の自分が重大な責任を負わなければならないことを思い知らされ、身が引き締まる思いだった。
そういった数々の教えもあって、ディクリドは順調に成長し、十六歳――成人の儀を二年後に控えるころには、ほとんどの大人の体格を追い越すようになっていた。
ある時――。
「うむ。お前は立派に成長した。ゆくゆくはこのハーメルシーズ領を率いて、敵国の侵略から民を守り、幸せにすることに心を砕くのだ。分かったな」
「病に臥せることなく、よく元気に育ってくれました。これからも、周りからたくさんのことを学び、強く生きてちょうだい」
「ええ、父上、母上」



