リラフェンが頭を押さえた後、にこっと笑った。
「じゃあさ、決めちゃおうよ。今ここで」
「で、でも……これからずっと続けていくのよ? よく悩んだ方が……」
「どーせ悩みに悩んだってそこまで変わんないわよ。こういうのはその場の乗りでぱぱっと決めちゃうのがいいんだって。それじゃふたりで一言ずつ、思い付いた言葉を組み合わせてみましょ。あんたから、はいどーぞ!」
「ええ!? うーんと、その……」
いきなりのことで真っ白になった私の頭にまず思い浮かんだのは、このお店を開くのに尽力してくれたディクリド様のことだ。しかし名前をそのまま使うのはさすがに咎められるし……。
もうちょっとぼかした形で……ええい――。
「へ、“辺境伯”!」
思い切って私が出した言葉に、リラフェンはにやにやしながら頷く。
「じゃあさ、決めちゃおうよ。今ここで」
「で、でも……これからずっと続けていくのよ? よく悩んだ方が……」
「どーせ悩みに悩んだってそこまで変わんないわよ。こういうのはその場の乗りでぱぱっと決めちゃうのがいいんだって。それじゃふたりで一言ずつ、思い付いた言葉を組み合わせてみましょ。あんたから、はいどーぞ!」
「ええ!? うーんと、その……」
いきなりのことで真っ白になった私の頭にまず思い浮かんだのは、このお店を開くのに尽力してくれたディクリド様のことだ。しかし名前をそのまま使うのはさすがに咎められるし……。
もうちょっとぼかした形で……ええい――。
「へ、“辺境伯”!」
思い切って私が出した言葉に、リラフェンはにやにやしながら頷く。



