にこやかに微笑んだ男性が、立ち並ぶ馬車を指し示し、瞬く間に建物の前は高級家具の見本市となってしまった。
「しかもこれ、セイントチークばっかりじゃない! 素敵……!」
リラフェンが幌から姿を現した家具たちに快哉を上げる。セイントチークというのは、ノルシェーリア王国の限られた地域でしか取れないとされる特別な原木から採取される木材で、伐採し過ぎないように年間の収穫量が厳密に定められている。その表面は通常のチークと違って色味は純白に近く、別名パールチークとも呼ばれる通りその表面は光を柔らかく受け止め、しかも年数が経つごとにその輝きに深みを増していくらしい。
おそらくひとつで普通の家具の十倍はするだろう、そんなものたちが目の前に列を為し、私たちは両手を取り合って震えあがるばかりだ。でも、こんな場所までわざわざ運んできてもらったのだ。せっかくのご厚意を無にするわけにいかず……。
「いいのかしら……こんなことまでしてもらって」
「ま、まぁ……いいんじゃない? 貰えるものは貰っとけば。その分、あたしたちのこれからの働きに期待してるってことよ」
「しかもこれ、セイントチークばっかりじゃない! 素敵……!」
リラフェンが幌から姿を現した家具たちに快哉を上げる。セイントチークというのは、ノルシェーリア王国の限られた地域でしか取れないとされる特別な原木から採取される木材で、伐採し過ぎないように年間の収穫量が厳密に定められている。その表面は通常のチークと違って色味は純白に近く、別名パールチークとも呼ばれる通りその表面は光を柔らかく受け止め、しかも年数が経つごとにその輝きに深みを増していくらしい。
おそらくひとつで普通の家具の十倍はするだろう、そんなものたちが目の前に列を為し、私たちは両手を取り合って震えあがるばかりだ。でも、こんな場所までわざわざ運んできてもらったのだ。せっかくのご厚意を無にするわけにいかず……。
「いいのかしら……こんなことまでしてもらって」
「ま、まぁ……いいんじゃない? 貰えるものは貰っとけば。その分、あたしたちのこれからの働きに期待してるってことよ」



