総長様は溺愛も暴走する



悠くんは面倒そうな顔一つせずに、そう提案してくれた。

本当に、悠くんにはお世話になってばっかりだ。





「初歌ちゃん、紅茶は好き?」

「うん!お姉ちゃんとお母さんがたまに飲んでたよ」

「そっか。僕の実家からも、良いところの紅茶が届いたんだ。せっかくだし、お菓子と一緒にお茶会しよう?」

「いいの⁉」





昔、悠くんが持ってきていたお菓子はどれも美味しかった記憶があるから、楽しみだ。


決して、甘いものが食べたくて釣られたなんてことはない…よね?