優しげに告げられる私が話そうとした言葉に、私は言葉に詰まる。 紅蓮くんは私から腕を離して、もう一度向き合う。 だけど、私は彼を見てもう一度言葉を失ってしまった。 紅蓮くんの炎のように紅い綺麗な瞳は、飴細工の檻のように私を閉じ込めている。 それでも暖かく、甘く、優しく私を見つめていて…引き込まれそうだった。 「初歌」