「いや、初歌なら別に良い」 紅蓮くんがそうあっさりと返してくれて、私はほっとする。 包帯を巻き終わると、紅蓮くんは「ありがとう」と笑って、立ち上がって、頭をなでてくれた。 それじゃあ、と私は悠くんの方を向く。 「ういか、ちゃん」 まるで怯えているようなその目や表情が悠くんが浮かべるにはあまりにも不自然で、私は心配になる。