沢山の人。私と同じぐらいの人もいれば、高校生ぐらいのお兄さんもいた。


きっと、ここで抗争が起きてるんだ…!





私は喧嘩はできないから、そうっと気配を消して紅蓮くんたちを探す。





「紅蓮くん、どこ…? 悠くんっ…」





そうしてキョロキョロとあたりを見回していると、見知った後ろ姿を見かけた。




「テルくんっ…!」

「もう、誰…って、は…⁉ 初歌ちゃん…⁉」




テルくんの髪はボサボサになっていて、ところどころ怪我もしているみたい。


やっぱり、ここで…。