こいつ(刈谷)のこれ(浪花)は―――ただの欲望だ。 「初歌がお前に束縛されて、俺に会えなくなって…悲しまないとでも思ってんのか?」 初歌を自分の欲望だけで蔑ろにされた怒りで、俺は我を忘れていたんだろう。 我慢はしない、自分の力のリミッターを外して、本気の蹴りを刈谷にお見舞いしようとした。 その瞬間だった。