総長様は溺愛も暴走する



そして俺がおとなしいのを見て、どこがトチ狂ったのか俺の攻撃範囲内に歩み寄ってきた。



いや、馬鹿だろう…。

俺はもうこれで、いつでも刈谷に反撃できるようになった。

さっきの蹴りの衝撃はもう感じない。




「気づいたら、関西最強になっていた。僕はより人脈を手に入れるために、御伽乃中学校に入学した。赤星が朱華の総長だということも知っていたよ。でもまぁ、害はなさそうだし放置してた」




理知的に話ができているなら、理性は戻ったのか?




「念の為、お前を尾けた部下が言ってたよ。お前と一緒に、幹部会に初歌が行ったって!なんで⁉一番最初に初歌を好きになったのは、僕なのに!」

「…だから何だ?」




自分で思ったよりも、冷たい声が出た。

束縛激しすぎだろ。

こいつは、初歌を…自分のモノ(・・)とでも思っているのか?