こんなんが通用するかよ!
そう思いながら攻撃を受け流し、背中を蹴る。
「僕は、初歌のために浪花を作った!初歌を探すため、初歌を守るため…初歌のためだけに!それだけだったのに!」
癇癪を起こしたかのように半狂乱になり、ギラギラとした感情をむき出しにして俺に殴りかかってくる刈谷。
俺は戦闘中にもかかわらずどこか冷静な頭で、刈谷について考えていた。
…もしかしてこいつ、初歌のことが好きでも、告白やらなんやらしてないのか…?
告白もせずに初歌と別れ、俺に奪われたと思って逆上して理不尽な宣戦布告…。
まぁ、俺も好きかどうかはわかってないが、初歌がこんな男にふさわしくないことはわかる。
くだらねぇっていうか、ダセェっていうか、ガキっていうか…。
敵ながら、哀れみが湧いてくる。



