総長様は溺愛も暴走する






「それに、向こう(浪花)の士気も高いよ〜。何より…」




俺に向けられていた、テルの鮮やかなピンクの瞳が、浪花の中心、ほんの少し高くなっている部分にいる男をとらえる。


俺は最初からそいつ以外眼中にないけどな。





「下っ端は初めて見るんだろうねぇ、総長様のこと。」




サラサラと風に流れるミントグリーンの髪色。

一房だけ結われているのは、おそらく初歌への執着の象徴であろう、ピンク色の髪。

ミントグリーンの瞳には、俺と同じくお互いしか映っていない。




そこにあるのは強烈な嫉妬と、憎しみの炎。





策略に富み、情報戦を得意とする冷静沈着な浪花の総長とは思えないほど、感情をむき出しにした、同級生の姿。