総長様は溺愛も暴走する





反射のまま、なにか武器を持って背後から殴りかかってきた人間を蹴り飛ばす。

そしてその勢いのまま、襲撃してくる雑魚どもを蹴散らす。



…、雑魚…?




俺にとっては、雑魚。

他の人間と何ら変わりない弱い奴ら。

ただ、他の雑魚とは少し違った。


…雑魚より、強い…?





「本当、バケモノだなぁ…赤星(あかぼし)紅蓮(ぐれん)、お前は」

「何の用だ」




黒いフードを被った少年…のような女がこちらを見る。

その手にはバット。

おそらく、俺が反射的に蹴り飛ばした雑魚…で、間違いないだろう。


ああ、やっぱりこいつは「雑魚」じゃない。