総長様は溺愛も暴走する




お姉ちゃんとは、自分たちの秘密をよく話していた。

その中に、ユートくんの話もあったんだ。


お父さんもお母さんも、ユートくんのことは知らないけど、お姉ちゃんだけはユートくんのことを知っている。




『えぇ⁉すごいじゃない、おめでとう!』

「うん!その子は本当は“悠くん”って名前でね、クラスも一緒で…最初は気づかなかったんだけど、すごく大きくなっててね…」

『悠?』

「え?」



不思議なところに引っかかりを覚えたのか、お姉ちゃんは悠くんの名前を繰り返した。




『悠って名前なの?その子』

「うん。刈谷(かりや)(ゆう)くんだよ」

『刈谷…悠…。その子の特徴は?』

「えぇっと、緑色の綺麗な髪と、エメラルドみたいな目をしてる。髪は一房だけピンク色になってて、私の髪色にそっくりなの。」

『あ〜…なる、ほど、ねぇ…』




…? どうしたんだろう、お姉ちゃん…。

悠くんとお姉ちゃんは面識がないはずなのに…。