心臓の高鳴りを抑えるように、私は真っ白な制服の胸元を掴む。
ああ、こんなに真新しくて可愛い制服が自分に似合うのかな…?
そんなわけないよね、私がこの制服より可愛いわけないし…。
そんな自己嫌悪も、より一層私の不安を掻き立てる。
その不安が緊張になり、私はうつむいたまま校門の前で立ち止まっていた。
真っ白に塗られ、繊細なバラやツタの模様が彫り込まれた美しい校門。
その奥には校門よりもより美しい純白の、中世ヨーロッパの王城のような、シンデレラが住んでいそうな美しい校舎がそびえている。
制服だけじゃなく、こんなに校舎も可愛いなんて…。私、ここに入学してきて大丈夫だったのかな…?
私は、如月初歌。ここ、御伽乃学園中学校に2学期から転入することになった、中学1年生です。
自分で言うのも何だけど、私は人と接するのが苦手。
知らない人に話しかけるだけで、体が硬直してしまう。返事もままならず、グイグイくる友達に押され、流されるばかり。
だから、変わりたくて、この学校に来た。
ああ、こんなに真新しくて可愛い制服が自分に似合うのかな…?
そんなわけないよね、私がこの制服より可愛いわけないし…。
そんな自己嫌悪も、より一層私の不安を掻き立てる。
その不安が緊張になり、私はうつむいたまま校門の前で立ち止まっていた。
真っ白に塗られ、繊細なバラやツタの模様が彫り込まれた美しい校門。
その奥には校門よりもより美しい純白の、中世ヨーロッパの王城のような、シンデレラが住んでいそうな美しい校舎がそびえている。
制服だけじゃなく、こんなに校舎も可愛いなんて…。私、ここに入学してきて大丈夫だったのかな…?
私は、如月初歌。ここ、御伽乃学園中学校に2学期から転入することになった、中学1年生です。
自分で言うのも何だけど、私は人と接するのが苦手。
知らない人に話しかけるだけで、体が硬直してしまう。返事もままならず、グイグイくる友達に押され、流されるばかり。
だから、変わりたくて、この学校に来た。