過去夢の少女

鍵は渡してあるから、自分が倉庫内に入ったあと密室をつくることだってできる。
河村結夏の頭にコンドームを投げつけた飯田が、なにもしないとは思えなかった。

「でも、あいつで欲情するかな」
笑いながら言う恵に釣られて笑ってしまった。
「それは無理かも」

クスクスと笑いながら体育館までついていくと、さすがにその先を追いかけることはできなかった。

誰もいない体育館内には身を隠す場所がない。
私達は飯田が体育館倉庫の鍵を開けて中に入っていくのを確認してから、外へと回り込んだ。

体育館倉庫には窓がついているから、外から中を覗き見ることができる。
私達は上靴のまま近くの窓を乗り越えて外へと飛び出した。

早く中でなにが行われているのか確認したくてドキドキしている。
そのとき、自分の顔が自然と笑っていることに気がついた。

今、楽しくて楽しくて仕方ない。
「ここだよ」