☆☆☆
それから授業が開始されるまで河村結夏は戻ってこなかった。
授業開始ギリギリになって戻ってきた彼女は誰にも顔を向けずに、まっすぐに自分の席へと向かう。
自分を守るために最大限のことをしているんだろう。
だけどそれは私にとって面白くないことだった。
数学の授業はつまらないし、眠気が出てきたときのことだった。
いつの間にか恵が動いていたのだろう。
河村結夏の後ろの席の男子生徒の手にぐしゃぐしゃに丸めた紙切れがあるのを見て私は恵に視線を向けた。
恵はこちらを向いて親指を立てて見せている。
誰から回ってきたのかわからない紙を河村結夏が受け取り、怪訝そうな顔をしている。
そしてその紙を開いた瞬間、河村結夏の表情が一変した。
サッと青ざめてすぐに振り向く。
しかし男子生徒は自分じゃないと左右に首をふり、迷惑そうな顔で河村結夏を睨みつけた。
河村結夏はなおも犯人を探そうと首をひねっていて、そのたびに迷惑そうな顔や冷たい顔のクラスメートを見ることになる。
もちろん、私もしかめっ面を浮かべて河村結夏を見つめ返しておいた。
それから授業が開始されるまで河村結夏は戻ってこなかった。
授業開始ギリギリになって戻ってきた彼女は誰にも顔を向けずに、まっすぐに自分の席へと向かう。
自分を守るために最大限のことをしているんだろう。
だけどそれは私にとって面白くないことだった。
数学の授業はつまらないし、眠気が出てきたときのことだった。
いつの間にか恵が動いていたのだろう。
河村結夏の後ろの席の男子生徒の手にぐしゃぐしゃに丸めた紙切れがあるのを見て私は恵に視線を向けた。
恵はこちらを向いて親指を立てて見せている。
誰から回ってきたのかわからない紙を河村結夏が受け取り、怪訝そうな顔をしている。
そしてその紙を開いた瞬間、河村結夏の表情が一変した。
サッと青ざめてすぐに振り向く。
しかし男子生徒は自分じゃないと左右に首をふり、迷惑そうな顔で河村結夏を睨みつけた。
河村結夏はなおも犯人を探そうと首をひねっていて、そのたびに迷惑そうな顔や冷たい顔のクラスメートを見ることになる。
もちろん、私もしかめっ面を浮かべて河村結夏を見つめ返しておいた。



