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バスに揺られて5分後、思っていた通り私と恵は夢にみた住宅街の辺りに来ていた。
夢の中では夜中だったからその印象は違うけれど、間違いなく小さな一軒家がそこにあった。
「ここだよ」
私は木製の表札に河村と書かれているのを確認して振り向いた。
恵がカバンを胸の前で抱きかかえるようにして立っている。
「意外と人がいないもんだね。行方不明事件ってそれほど珍しくないのかな」
恵が周辺を見回して言った。
家の周辺には警察官や報道陣の姿はない。
おかげでここまでほとんどひと目についていないはずだった。
もし誰かに姿を見られたって、同級生を迎えに来たと言えばすむ話だった。
「どうする? 玄関から入る?」
チャイムを鳴らして河村結夏が出てくるかどうかわからない。
自分はイジメに遭っていて、父親は失踪。
自分の周りでなにかが起きていて警戒している可能性は高い。
バスに揺られて5分後、思っていた通り私と恵は夢にみた住宅街の辺りに来ていた。
夢の中では夜中だったからその印象は違うけれど、間違いなく小さな一軒家がそこにあった。
「ここだよ」
私は木製の表札に河村と書かれているのを確認して振り向いた。
恵がカバンを胸の前で抱きかかえるようにして立っている。
「意外と人がいないもんだね。行方不明事件ってそれほど珍しくないのかな」
恵が周辺を見回して言った。
家の周辺には警察官や報道陣の姿はない。
おかげでここまでほとんどひと目についていないはずだった。
もし誰かに姿を見られたって、同級生を迎えに来たと言えばすむ話だった。
「どうする? 玄関から入る?」
チャイムを鳴らして河村結夏が出てくるかどうかわからない。
自分はイジメに遭っていて、父親は失踪。
自分の周りでなにかが起きていて警戒している可能性は高い。



