過去夢の少女

でも……とてもひとりで抱えきれない。
「絵梨、どうかしたの?」

ようやく私の異変に気がついた恵が真剣な表情になった。
「今日の夢、ちょっとヤバイかも」
「どういうこと? ひどいイジメだったってこと?」

私は左右に首を振ると、ぽつぽつと見たことを話始めた。

思い出すたびに吐き気がこみ上げてきて何度も言葉を切って気持ちを落ち着かせる必要があった。

途中からとんでもない夢を見たのだと気がついた恵が、ずっと私の背中をさすってくれていた。

「それって、本当に過去夢?」
私は頷く。

じゃなきゃあんなにリアルな夢になるはずがない。
私はあの現場を直に目撃したような衝撃を受けたんだから。

「調べてみよう」
すると恵はスマホを取り出して河村浩司の名前を検索しはじめた。
トップに出てきたのは行方不明者のニュースだった。