過去夢の少女

「ほらね? 背伸びをしておけば死なない。これから体育の授業が終わるまで我慢大会だよ」

私の言葉に河村結夏はヒューヒューと息をもらずばかりだ。

口にもガムテープを貼ったほうがいいかと思っていたけれど、なにも話せそうにないから問題ないかもしれない。

私は自分のスマホを動画撮影状態にして、河村結夏の全身が映るように置いた。

そして、恵とふたりで体育館倉庫を出たのだった。