過去夢の少女

私の言葉に河村結夏が左右に首を振る。

絶対にそれだけはできないと拒絶しているけれど、別に殺そうだなんて思ってはいなかった。

ロープの長さはぎりぎり首を吊らない程度にしてある。
「早くしろよ」
恵が河村結夏の体を引きずってダンボールの前まで移動してきた。

自殺セットを目の前にした河村結夏が子供みたいにイヤイヤと左右に首を振り、涙をボロボロとこぼす。

そんな姿を見ても少しも可愛そうだとは感じなかった。
私は恵を手伝って河村結夏を無理やりダンボールの上に立たせた。

そして両手で背中側に回し、手首をガムテープで拘束した。

最後に河村結夏の前に回り込んでその顔を見てみると、涙を鼻水でグチャグチャになっていた。

「いい気味」
私はそう囁いて、河村結夏の首にロープをかけた。

ロープはギュッと首に食い込む。
河村結夏が慌てて背伸びをすると少し余裕ができて呼吸ができる。