過去夢の少女

それから私達3人は体育館内へと移動して、開きっぱなしになっている体育館倉庫へと向かった。

今日もバスケットの続きをやることになっているから、ボールを各自準備しておかないといけない。

だけど、河村結夏は体育館倉庫の前で足を止めた。
その顔はさっきまでよりも更に青ざめていて、体も震え始めている。

閉じ込められたことがかなり怖かったみたいだ。
「早くボール取りなよ」

私と恵がボールを取って出てきたのを見ても、河村結夏は動こうとしない。

1人で体育館倉庫に入ってまた閉じ込められることを想像しているのかもしれない。

「だったら私が取ってきてあげようか?」
恵の言葉に河村結夏が微かに頷いた。

「オッケー。じゃ、そこで待ってて」
再び体育館倉庫の中に入っていく恵を不安そうな表情で見つめる河村結夏。

私はその背中を両手で強く突き飛ばした。
河村結夏は体のバランスを崩して体育館倉庫の中へと倒れ込む。