過去夢の少女

「え?」
途中で言葉を遮って私が言うと、河村結夏は戸惑った表情を浮かべた。

本当なら今すぐ逃げ出してしまいたいだろうが、こいつにはそれをする勇気だってない。
こんな小娘の父親に自分のお母さんがイジメられていたのが、本当に不思議だ。

それとも、傲慢な父親に育てられたことによって自分を殺すようになってしまったんだろうか。
「楽しいものを見せてあげる」

私はそう言い、微笑んだのだった。