過去夢の少女

ボロボロと涙をこぼしながら「パパ活させられたのは私達の友達。ずっと苦しんでたんだよ!?」と叫ぶ。

迫真の演技に飯田が息を飲む音が聞こえてきた。
「し、知らない、そんなの」
河村結夏が私を引き剥がそうとする。

「友達の苦しみを少しでもわかってほしくてあんなことをしてしまったの。本当にごめんなさい」

恵が私の後ろで頭を下げる。
「いい加減許してあげたら?」

「結局悪いのは自分じゃん」
そんな声が聞こえてくるのに時間は必要なかった。

元々悪者だった河村結香が更に窮地に立たされているのがおかしくてたまらない。
「ち、違うってば!」

どんどん立場が悪くなっていくのが耐えられなかったんだろう。
河村結夏が両手で私の体を突き飛ばした。

私は少し大げさに床に倒れ込み、近くにあった机に頭を打ち付けた。
ガンッと大きな音が響き、クラスメートから悲鳴が聞こえてくる。