そうだ。
バレてしまったのならもう隠れてなにかをする必要なんてない。

堂々と、真正面から河村結夏を攻撃できるということだ。
そう考えると胸の中に蓄積しかけていた澱が晴れていくのを感じた。

「河村結夏には今日のことを謝罪すると嘘をつくの。そうすればきっと来る」

「うん。そうだよね」
私はすでに晴れ晴れとした気持ちになって頷いた。

もう夢のことなんて関係ない。
これから先は本物の地獄を思い知らせてやる!