「まじで紘貴! ありがとう!! 昼にジュース奢るわ」
「うーん。ま、でも紀田がそう言うなら奢ってもらっちゃおうかな~」
「おっし、なんでもいいぞー」
う、気になる……っ。
我慢できなくて少しだけ顔を上げると、視界へ一番に入ってくる。
彼―――紅野紘貴くんの姿が。
程よく日に焼けた小麦色の肌に、短髪の黒髪。光が当たると、紺色に見える。
紅野くんは身長も高くてスタイルもよく、お顔もすごく綺麗。
いつも明るくて元気で、みんなに優しい。
女の子たち、誰もが口をそろえて言っていた。彼は……学年で2番目にモテる、男の子だと。
……友達なんていないから、あくまで小耳にはさんだ程度のうわさだけど。
……なんて私、観察しすぎ。気持ち悪いのではっ。



