どんな君でも、溺愛します。



「絶対許さない…」


「なんでそんなにキレてんの? 天使にキレるなんて命差し出してるようなもんだよ? それに、“あの子”だってすぐ戻る」



…。


「お前のそーいうとこが、いっちばん嫌いなんだよっ‼︎」


がっと勢い任せで天使の頬を殴った。



「…キミを見たら、幻滅するだろうね」


「絶対、知ってるから。だとしたらここまでやってこれない」

きっと事態は、みんなが思っている以上に、狂ってて、糸と糸が絡まって、もう解けないほどややこしい。


私も想像しないくらい、事態にはいろんな人が関わっていた。


もちろん、天使(こいつ)は全てを知っているんだろう。

でも、私を殺すまでキレてのは、なんでだろうか。


ストレス発散? こいつの発散台になんてなってられるか。



まさか、“あの子”に、私以外にも「親友」と言えるような相手が、できていたとも知らずに。