どんな君でも、溺愛します。





「お前、ワケありだろなんか」


ぎくっ‼︎


「ど、どうしてそう思うの?」


「勘」



勘…か。違うよって否定すれば、良いのかな…?


「ち、違う…よ?」


「…意外と隠し事下手だな」



…バレてるっ。


さあっと全身の血が凍った音がする。


空も曇ってきて、厚い雲が空を覆い、だんだんと暗くなってきた。



「そうだな…お前のその感じだと…」


桜井くんには、全部見透かされてる気がしてしまう。



………………………。



…っ、バレちゃったら、どうしよう…。


ていうか、天使にどんな顔しよう。


…っなんで天使に会えないなんて、思ってるのっ…?


というか…もう大半がバレてる気が…。



「お前さ…」