クラスの空気も、私の心も、一瞬で一旦固まった。 ーなんで、いるの…? ふわふわともツンツンとも言い難い絶妙な黒髪。 あ、金髪から変えたんだ…。 人懐っこそうな瞳。 …どう、して…。 彼はどさっと机に鞄を置いて、そのまま突っ伏して寝始めた。 彼はクラスの問題児、桜井倉さん。 どうして、桜井くんが…? いつも、学校にほとんど来てないのに…どうして今日は? そして…。 ーどうしてこんなに、胸がざわついているんだろう。 確か、前こんなふうになったのは…そう、だ。 …あの日だった。