「あ、そうそう、忘れてた。ばいばーい」
「…へ⁉︎」
ま、まさかもう起きなきゃいけない時間⁉︎
「あったり〜」
うわああん、やっぱりっ。
「んじゃ、バ〜イ」
あああ…消されちゃった。
…せっかく天使に話したし…、ちょ、ちょっとくらい好きな人に話しかけても…いい、よねっ?
…あの人のことだし…まあ、すぐには学校に来てくれないだろうけど…きたらちょっと、話しかけてみようかな。
** **
ージリリリリっ、ジリリリリっ、ピッ
「…っ!」
め、目覚まし…私、かけたっけ⁉︎
記憶がないな…鳴ったってことはかけたのか。
むくっと体を起こして、時間を確認する。
あ、朝五時…。
は、早くに起きちゃった…。
そうだ、久しぶりに屋上から日の出を見ようかな…。
よしっ。
お母さん達を起こさない様にこっそり屋上へ上り、そっとドアを開ける。
「うっ、寒っ」
キンッと冷えた空気が伝わってきて、ぶるっと震えた。
さ、さすが九月…秋の朝。侮れない……。
ふと、思い出した。
今日って、感情が失くなってから9日。つまり、明日は10日。
ぴったり記念として、明日お祝いしようかな…なんて、やらないけど。



