じろりと天使が私を睨んでくる。
「え、まさか私の顔、なんか変?」
だとしたら…最悪だっ…!
「違う!」
ち、違ったんだ…。
何故か硬い表情が緩む。
あ…天使の睨みが鋭くなった…⁉︎
「絶対さ、実紀って感情取り戻し始めてる系でしょ?」
…てか…バレてる⁉︎
「え? そんなのないよ?」
感情があるようでない、今が過ごしやすい。
「もうバレてる〜。
取り繕わないで、笑っちゃうから」
え⁉︎
「感情があるようでない、はだめだよ、絶対ないじゃなきゃ。ほんとは死んでる運命なんだし…感情がちょっとでもあるようなら、今すぐ事故に遭わせようかなぁ〜…」
こ、コワイ! 天使とは思えないくらい、悪魔の微笑み…〜っ!!
「わ、わかったよ、怖いなっ…!」
「や〜っぱり、感情戻ってんじゃん。やばいよ、怖いがわかっちゃうのは」
天使はどこからか出したiPadをいじり始めた。
ちょ、ちょっと待ってっ…ど、どこから出してきたそれ⁉︎



