どんな君でも、溺愛します。





全身がふわふわな何かに包まれているような感覚がした。




「あ…」



…ここは、雲の上だ。




夢、か…。




「天使…?」



「おお、急に出現しないでよー」



のんびり過ごしていたような天使が、急に話しかけた私に目を見開いた。




あははと笑う天使の横に、男の人の天使はいない。



「最近毎日来てくれて嬉しいよ! 給料がアップするといいなーっ」




…給料?




「何それ…?」




「あっ、戻してなかったわ」




話逸らしたな…!