真正面を向いて、眉をひそめた。
前にも、大きな雲があった。
この雲は…何?
そっと近づいて、足をのせかける。
その途端、あたりに大きな声が響き渡った。
え、何っ、今日の夢、てんこもりすぎない⁉︎
驚いた途端、ぶわっと霧があたりに立ち込めた。
その霧はすぐ、私の視界も塞ぐ。
「ちょ、ちょっと!」
私は叫んで、手で霧を払いのける。
こ、この霧何っ⁉︎
霧が薄まると、先程まで誰もいなかったはずの雲の上に、誰かが座っていた。
「誰…?」
一人は女の人で、もう一人は男の人。
そして、奇妙なのが、二人とも天使のような輪を頭につけて、羽根までつけちゃっている、全身白色の衣装を着ていたこと。
「あら、心当たりないかしらっ?」
パチっとウインクした女の人。どうやら二人に私は会ったことがあるらしい。



