どんな君でも、溺愛します。





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…疲れた。



お医者さんが診察してみても、全くわからなかった。



「心の病気とかかもしれないから、もっと大きい病院に行こう」



お医者さんのアドバイスに、過保護すぎるお母さんがこくこくと強く頷いていた。




…遅刻するのは嫌だから、車でそのまま学校に送ってもらったけど、意外と遅刻しちゃいそう。



廊下を早歩きで通り過ぎ、教室に入る。




…はあ…つ、疲れた…ギリギリ間に合ったけど…っ。





あ、足が棒になる…本当に…。





教室を見渡すと…さっきまで視線が集まっていたのに、皆がどんどん目を逸らしていく。




…何?





皆、おかしい。



頭おかしいんじゃないの。





何で、こうなったの?