どんな君でも、溺愛します。




ひとりだとややこしくなる…!




手を繋いでいるとはいえ、お母さんの足はまあまあ速い。引き離されたら、追いかけるのに疲れそうだ。







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私は椅子に座った。





前にはお医者さん、そして後ろの席にはお母さん。






「どういう状態ですか?」






お医者さんが聞いてきた。私は知らないよ…。どこがどう変わったのか。







私が無言でいると、お母さんが話し始めた。





「ずっと真顔なんです。痛いとも何にも言わなくて」





「何にもじゃないけど」





何だかややこしくなって、誤解されそうな言い方で、訂正した。