この建物は、空中にできた床の上にあった。
あれ…これにも、出っ張りが…。
の、登るしか、ないよねっ…。
そっと手をかけた。
そして、どんどん登っていく。
よしっ…あとちょっとっ…。
…って、わあっ…。
ぐらりとバランスを崩して、サアアっと血の気が引いた。
ゆ、夢だとしても、心臓に悪いっ…!
なんとか…登り切った…。
私は溜息をつく。
はあ…怖かった…。
なにげなくそっと下を見て、背筋が凍った。
た、た…たたた、高いっ‼︎
わ、私高いところ苦手でっ…‼︎
すぐにばっと上を向く。
だ、ダメダメ、下は見ちゃダメ絶対にっ!



